過失相殺と自賠責保険における減額について
過失相殺

過失相殺とは、被害者にも過失がある場合、社会通念上公平の見地から、被害者側の過失部分を加害者の負担すべき損害賠償額から差し引くことをいう。
過失割合は、道路状況、法令遵守状況、相手が歩行者か、具体的場面で事故を予防すべく注意して行動したかどうか、等の諸要素を勘案して判断する。
自動車保険においては、交通事故などの民事判例を参考にして、公正妥当な過失割合が定められる。裁判所で用いられている認定基準を、保険会社でも参考にしている。
好意同乗者の損害賠償額の減額

好意(無償)で乗せた他人に損害を与えた場合、被害者が加害者に全額の賠償を求めるのは公平に反するので、判例でも被害者の損害賠償額を制限しているケースが多い。どの程度制限(減額)されるかは、同乗の理由などによって異なる。

親族間事故

自賠責保険
被害者が運行供用者および運転者(運転補助者を含む)の地位にない場合は、その被害者は「他人」となり、保険金支払の対象となる。
対人賠償保険
約款上、父母・配偶者・子を死傷させたことによる損害賠償は免責。

自賠責保険における減額
自賠責保険における減額の規定は次の場合に適用される。

重大な過失による減額
被害者に重大な過失があると判断された場合は、次のように損害額が減額される。
1.死亡による損害・後遺障害による損害 積算した損害額または保険金額のいずれか低い額から 20%、30%、50%の減額を行う
2.傷害による損害・死亡に至るまでの傷害による損害 20%の減額を行う
因果関係の認定が困難な場合の減額
受傷と死亡または後遺障害との間の因果関係の認否が困難な場合は、積算した損害額または保険金額のいずれか低い額から50%の減額を行う。